4月18日(日)、第20回千代田まちづくりサポートの成果発表会を開催しました。東京都へ「まん延防止重点措置」が適用されたことから、「ちよだプラットフォームスクウェア」をメイン会場(審査会委員と運営スタッフを配置)としたオンライン形式での実施となりました。助成グループのみなさんからは、この1年間の活動や取り組みについて工夫を凝らしたプレゼンテーションが行われ、有意義な発表会となりました。

 今回、発表会に参加したのは以下の8グループです(普請部門を除く)。コロナ禍で普段の行動が制限される難しい状況のなか、アイディアと努力で活動を継続し、発展させようと奮闘される各グループのみなさんの姿が深く印象に残りました。

<はじめて部門>
・トナリ
・M. Alive Place

<一般部門>
・「着がえる家」実行委員会
・神田でパンダ
・スプーン・プロジェクツ
・グリーンネイバーフッド千代田を目指す会
・ちよとも
・江戸長唄ごひいき衆 

 <普請部門年度報告>
・海老原商店を活かす会(平成28年度)
・秋葉原・旧旅館【東館】内ちよだニャンとなる cafe(平成29年度)
・「神田珈琲園」再生プロジェクトチーム(令和元年度)

※詳しくは「千代田まちづくりサポート」公式サイトへ

グループ同士の活発な連携がすすむ

今年度の特徴として、グループ間の相互交流が積極的に行われたことが挙げられます。2018年にまちづくりサポート・普請部門の助成を受け改修された「海老原商店」という地域交流スペースがありますが、ここが連携活動の拠点となっていたようです。まさに普請部門と一般部門、ハードとソフトの融合といったところでしょうか。サポート事業から生まれた「場」が、サポート事業を支える新しい循環が生まれています。

 そのなかで、今回のサポート大賞に選ばれたのは「江戸長唄ごひいき衆」さんでした。サポート大賞は、助成グループと審査会委員のみなさんの投票によって、その年に最も輝いたグループを表彰するものです。伝統文化である長唄を日常へと還元し、地域交流を育むという取り組みが多くのみなさんの支持を集めました。上記のように「海老原商店」を利用することで、相互連携が積極的に行われたことも、みなさんの共感ににつながったように思います。

地域とつながる「サポート」を目指して

 さて、第20回のまちサポは、審査会から今回の発表会まですべてがオンラインでの開催となりました。最初こそ戸惑いがあったものの、試行錯誤を繰り返すことで、オンラインの配信・運営にも徐々に対応できるようになっていきました。まちプラではこうした経験を活かしながら、オンラインを利用したミニ交流会なども実施してきました。ささやかではありますが、グループ間の相互交流の機会を設けていくためです。また、先ほどのサポート大賞の記念品として、地元神保町のソーシャルグッドロースターズさんの「千代田ブレンド」と、千代田区役所1階のサクラベーカリーさんのクッキーを送るなど、地元千代田のなかでの相互連携を意識したまちサポの体制づくりに努めてきました。

 この1年は、コロナに翻弄されながらも、相互の連携や協力が大切であることを改めて意識する時間でもあったのです。ここで得られた経験や知識を活かしつつ、まちづくり「サポート事業」の「サポート」を通じて、千代田のプラットフォームとしての役目を果たしていけるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。

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