2023年(令和5年)5月21日の午後13時から学士会館(神田錦町3丁目)にて、第22回 千代田まちづくりサポート 活動成果発表会が開催されました。
学士会館は、スクラッチタイルの外壁に象徴される震災復興建築であり、凝ったディティールデザインが印象的な格調高い会場での発表会となりました。

冒頭、保科理事長より「コロナ禍を通して、地域の中に様々なまちづくり活動がある、ということが千代田区の大きな財産であることを実感した」とのご挨拶をいただきました。

また、樋口区長からは「当面、人口増加が見込まれる中、流動人口が大きく多様な区民がいる千代田区にあって、一番魅力的な資源は人間であり、事業者、大学等がある、という点。都心区ならではのこうした資源を有機的に結び付け、まちづくりサポート事業で新たなコミュニティを築いていただきたい」との応援メッセージをいただきました。

パート1:各グループの活動成果発表会は、【一般部門】4グループ、【はじめて部門】5グループ、【普請部門】3グループ(年度報告)、以上12グループ(内1グループ欠席)の発表が行われました。コロナ禍での難しい活動、人と交流しにくい状況を強いられた中にあっても、各グループの皆さんからは、たくましくも元気な活動報告を聞くことができました。

パート2:「千代田を盛り上げるために何ができるか」というテーマでワークショップを実施しました。全体コーディネートは、本事業のOBOGグループである「ちよとも」の高橋さんと中村さん。お二人が会場全体の雰囲気づくりから、司会進行を担って下さいました。3テーブルに分かれてそれぞれ意見交換。各テーブルから魅力的かつ刺激的な提言が出されました。

テーブル1:「”まちさぽフェス”をやりたい」(これからまちづくりに取り組むニューカマーを巻き込み、OBOG交えて交流する場を持ちたい!学校跡地を利用したい!助成を受けている期間だけがまちサポか?)。

テーブル2:「”まちさぽ大運動会”をやりたい」(学校、お堀、人材などなど千代田が持っているリソースを最大限利用して、幼稚園児から社会人まで参加して、区内で同時多発的に開催する大運動会。1日みんなで千代田を使い倒す!)

テーブル3:「”区民大運動会”にまちサポで参加」(町会エリアをベースにしたエリア分けを超えて、クロスオーバ−的存在としてまちサポグループで既存の大運動会に参加してみる。新たなイベントではなく既存のイベントに乗ってブレークスルーを!)

本日、最も共感を呼んだグループを参加グループと審査会委員による投票で選ぶ恒例の「まちサポ大賞」。今回は、「神田藍の会」の皆さんが受賞されました。おめでとうございます。最期に、これまで6年間審査会委員を担っていただいた奥村会長、区役所こども部に異動となった児玉委員の退任式も行われました。まちプラからは、助成を受ける側の代表として、これまでのご尽力に対して感謝を込めて花束の贈呈を行いました。

「22年間、150を超えるOBOGグループが一同に介したらものすごいパワーになる、それを共有する場面が欲しいということで大運動会の提言もあった。まちづくりサポートも総力戦で取り組むと千代田をよくしていこうとする流れの中で、転換期になるかもしれない、ドキドキする」との奥村会長の講評をいただきました。コロナ禍が落ち着きつつある中、底流に胎動するうねりを実感する一日となりました。

第23回目の「まちづくりサポート」は、既に応募相談が始まっています。7月の公開審査会に向け、本日参加のグループの継続参加やグループ同士のコラボ交流も含め、新たな取り組みが始動することが期待されています。

(※写真撮影:濱野まり子氏)

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